住吉川

美しい模様は、こうやって作られるのだろう。
住吉川を歩いて帰る。この川はたくさんの人の日常の中にある。有明けから夜が更けるまで人が絶える事はない。川の前に住んでいる私にとって、川は音の便りも届けてくれる。私は川辺で歩いたり走ったり、空を見上げたり、歌を作ったりする。夏になると、川の中の模様が日々変わる。それはみんなが石を動かして、水の道をつくるから。今晩は上手な円と、くねくね塀が作られていた。その都度、蟹は居心地の良い処に移り住むことだろう。明日は明日の川の模様があるんだ。