2008-01-01から1年間の記事一覧

祭りの前

07/12/08 シャンティニケタンには、日本の雑誌に取り上げられそうな洒落たカフェがある。そこはお茶が10ルピーするのでかなり割高だけど、人の声を聞きながらゆっくりお茶をしたいときには、とてもありがたい。日が暮れたころ、お茶をしていると、どこかか…

こども達と

今日は何人のこども達に囲まれたんだろう。数えられないけど、100人以上だな。タヒチのご両親が、ジャングルの中の村に学校を作った。8月ごろに一度そこに連れて行ってもらったが、まだ開校されていなかったので、何もかもが新しくピカピカの無味無臭だった…

村のはずれ

学校で30年間デッサンのモデルをつとめている年齢不詳の人がいる。彼の家に、友人と二人でたずねることになった。そこは学校から自転車で4,50分行った人口80人の村。私の住んでいる村さえも町に感じる、電気がほとんどない村だ。家は土壁とわらぶき…

17/11/08 フィルムフェスティバルが「ギータンジャリ」映画館で始まっている。北野武の「Hana−Bi」を観る。最後の音楽が終わるまで椅子に座っている。気づけばすっかり人がいなかった。 18/11/08 「KITE RUNNER」(カナダフィルム)を観る。…

はだし

家に帰る赤い道。ベンガルの大地がむき出しになっている赤い土の道。はだしで歩くと最高。つめたかったり、あったかかったり、ちく、ふわふわ。

移動>村に帰る>学校始まる

20/10/08 列車で33時間。地図では真西に移動のはずが列車はベンガル湾を南へと進む。日付が変わったころ北上し始めた。そして25時間が過ぎたころ、目的地に向けて西へと進み始めた。昨日の朝8時に列車に乗り、今日の夕方5時に目的地jalgaonに到着する…

ひとり

16/10/08 ひとりはあきた、と口から漏れた。いつものように朝ごはんを食べていると、一人の韓国人チンと出会う。席をともにする。夜にはみえこさんと3人で祭りに出かける。みえこさんの門出と誕生日を祝い黄色い風船をおくる。みえこさんのあっと言う声に振…

警告

20日ぶりに家に戻る。この旅は、今の自分には不似合いなものだった。学校は1ヶ月の休みに入り、作業場には鍵がかけられ入れない状態。家で絵を描いてすごそうかと考えていたが、比較的近いプリーへ出かけることを決めた。日本に帰るお金さえままならぬ状…

南へ

11/10/08 コルカタから一晩。ベンガル湾に面した町プリーについた。オリヤ語の丸い文字。人の顔も少し丸い気がする。夏のような日差し。はるか対岸はミャンマー。ここはインドの四大聖地で、海に向かって大きな寺院が建つ。祈りを捧げて、インド人と同じよう…

長い休み

もうすぐ学校は、ひと月の休みに入る。インドではこの一番よい季節に、各地で祭りがあり、休みを取る。 21/09/08 ハヌマーンの絵がやっと完成した。いつだったかラーマヤナの物語を読んだ、心に残る。宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」にもラーマヤナの話は…

友達が来た

日本にいたときの友達が訪ねてくれる。駅に友達を迎えに行くのは初めてだ。自転車をすっとばしてリキシャーを追い抜かしビュービュー。いつものバースリーを肩にかけ、友達が笑っていた。その次の日、今度は違う友達をまた迎えに行く。

新しい家

09/09/08 あっちゃんずいぶん回復する。今日はコルカタに行く日。8時に学校へ行き、作業をし、帰ってきてごみを焼く。コルカタ行きのシャンチ二ケタンエキスプレスは1時過ぎに出発する。火を作るのはとても難しい。マッチをするところから始まるが、焼くもの…

モンスーン停滞中

マンゴの季節が終わり、八百屋に梨が売られ始めた。大家さんが「冬はベジタリアンになるんだよ」という。どうしてかとたずねると、美味しい野菜がいっぱい取れるからだという。何日か前からカリフラワーが売られ始めた。インドに来る前は「毎日カレーってど…

雨季の終わりに

26/08/2008 ボルプールまで先生を見送りに行く。サンギットババン(音楽学部)で踊り手をスケッチする。今日が終わる。夜中目が覚めるとどこからか風に乗って音が聞こえる。窓の外には小さなバラ。 27/08/2008 あさこさんとシュクマルダー宅へ留学生が残して…

はじめての色々

22/08/2008 北村先生が来る。ここにくるきっかけとなったのは10数年前にらっこちゃんからインド土産に手渡されたタゴールの絵画の葉書だ。その後、いろんなことがここへとつながっていった。留学のきっかけは恩師との再会。あの日は数珠繋ぎのように事がつな…

別れとはじまり

1ヶ月ともに滞在した嵯峨芸大からの留学生の3人が帰って行った。ボルプール駅まで見送りに行く。駅の近くは交通渋滞が激しい。対向車がぎりぎり通れる道幅に、車、オートリキシャー、リキシャー、自転車、通行人がごった返す。足元には露天商。車が足に当…

みなさま

出発前にギャラリー心での会のお知らせをおくらさせていただいた皆様にご挨拶をしたく、先ほどからメールに挑戦していたのですが、スムーズにいきません。返信をいただいた方もいっらっしゃるのですべてのものが送信できていないわけではなさそうです。失礼…

シャンティ二ケトンにて

こちらに来て3週間と少しがたちました。毎日ただただ生きることで精一杯の日々が続きました。今日からブログを書き始めます。一日何度も停電があるのと、思うようにネット屋さんが使えない、自分のコンピューターを置いてくることになった、という理由で毎…

ありがとう

ギャラリー心さんでの4日間が終わった。きらきらとした笑顔に囲まれた4日間だった。ご来場いただき、激励の連絡をいただき、皆様本当にありがとうございました。おかげさまで帰国の交通費も用意ができました!有り難うございます。ほっとしています。

住吉川

美しい模様は、こうやって作られるのだろう。 住吉川を歩いて帰る。この川はたくさんの人の日常の中にある。有明けから夜が更けるまで人が絶える事はない。川の前に住んでいる私にとって、川は音の便りも届けてくれる。私は川辺で歩いたり走ったり、空を見上…

小舟にて

ドビュッシーの小舟はどこへ向かったのだろう。 今日はNHK神戸で万里ちゃんとちー坊さんのドビュッシー「小舟にて」を聴く。大きな船はきっとどこかに向かうために岸から離れるけど、小舟は、そうとは思わない。波の音は、どこまでも遠くどこまでも傍にある…

那智の滝

インドに発つ前に行きたいところは、那智だった。今年は大好きな温泉に行く事もなく、日々目の前の事に集中してきた。振り返ると、年が明けて、冬のある日インド料理店と出会いアルバイトをする事にし、それから2日後にインド留学の話が上がり、ただ行きた…

綾傘鉾

棒振り囃子は壬生狂言と深く関わっているらしい。 祇園祭には何度か出かけているが、昨日ほど魅了された事はない。人だかりの町中をかき分けるように歩き、鉾を見上げ、ドコカからきこえてくる囃子に京都に夏が来た事を思う。美大時代は京都に住んでいたから…

私の友達たち

インド行きの資金が足りない??あれ?あ、そんな感じ。自覚症状が薄いまま、ここまで来ていた。そうしたら、ギャラリー心の安藤さんが「絵を売って少しでもお金を持って行きましょう」と4日間を私にプレゼントしてくれた。私の友達たち、私の大切な人たち…

C.A.P.壮行会

今日は大野さんと下田さんが呼びかけてくださり、C.A.P.のみんながインド行きの壮行会を開いてくれた。胸がいっぱいになった。一人一品持ち寄りで集められたテーブルの上には、手作りの料理も多く、口にするのがうれしくなるものばかりだった。私は、舞子さ…

はじまりの歌

タゴールの絵に出会ってから10数年がたった。 ある日、らっこちゃんから手渡された絵はがき。 ただ、色調の暗い、土臭い絵、と思った気がする。 インドか、、っと、ただ。 それは、豊かな絵、だった。ヒンディ語では、明日と昨日は同じ言葉「カル」 それは…

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