2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年大晦日

大晦日です。 今年一年を振り返ると「いい年だった」としか出てこない。もう一度振り返ってみても同じことを思う。このひと月は打ち合わせや約束以外、町を歩くこともほぼなく、家で整理整頓をしていた。自分にとって大事なものは何か、一つ一つ整理していき…

おはようございます

カーテンもなく木枠の窓をした部屋には毎朝、太陽から「朝ですよ」の知らせが来る。寒さが段々厳しくなって来て、部屋の中は一日中ひんやりとしているけど、冬が来たことを肌でぞくぞくと感じる!珈琲の香りが部屋中に届いたら作業始動だ。裏山では鳥たちが…

桜の魔法

帰り道、空を見上げると月がほんのり桜色にみえた。今朝、桜の葉の手紙をいただいたことをあらためて思いおこした。 そしたら、 魔法にかかったみたいに桜の香りがした。手元には、季節はずれの桜に雨がにあう、と書かれた一葉。しばらくしてまた月を見上げ…

ひかりのくに

少しノッポな木の上に三日月がひっかかっている。 雨上がり、無数の雫に月の光が映っている。 幼稚園は教会だったので、クリスマスが近づくとキリスト生誕の劇の練習をする。私は馬小屋の人の役だった。粗末な風貌の衣装を自分で用意をすることになっていて…

風の道

今晩もどこかの軒先で風鈴がちりん。部屋の中にすっと入って私の頬をすっとかすめて行くこの風はどこへと向かうのだろう。明日から少し寒くなるらしい。今晩はまだ窓を開けたままでも過ごせる。

岐路

空を眺めながらあるく。歩き慣れた小道をどんどんあるく。電線を頭の上に綱渡り気分で進む。いつもと違う風景がある。みかんの木に青い大きな実がたわわになっている。木と話せるようになりたいと思う。電線が何方かに別れはじめた。曲がり角まできた。どち…

ねむる

小松から届いた白山のあけび。手ほどの大きさで愛らしい。あけびのゆりかご。 [

時を越える

誰かを思う気持ちに、距離など関係ないと思う。一昨日、ブラジルのサンパウロ州アリアンサからの便りを受け取った。弓場勇氏が創った弓場農場の勝重さんからだった。勝重さんは怪物だ!冬のある日、早朝の散歩、大田黒公園で椿を耳にして彼女が唱ってくれた…

密会

階段には60ワットほどの電球に少し長く伸びた白いガラスのシェードをかさにしている。部屋と階段の境には、夜をむかえるとすだれを垂らすことにしている。外からの薄明かりだけがさしこむ部屋に入ると、散らかったままそこに残していったものを知る。不在…

旧 神戸生糸検査所

明日から3日間、旧神戸生糸検査所で行われるC.A.P.(芸術と計画会議)のプログラム。日曜日の午前中、トークで参加させてもらうことになっていますが、今日下見に行ったところ、とても楽しめるとてもいい感じの設えになっていました。 3日間この建物を楽し…

窓の向こう側

ただするべき事をする。 母が姉の結婚式のときに伝えた言葉は「信じること、そして許すこと」だった。私は19歳だった。 私の部屋の窓はガラスに木の枠で、眠りにつく直前まで、ガラス越しに星を追うことができる。10月のオリオン座は私にとって特別な存…

港時間への招待

港の古い建物で、古巣C.A.P.(芸術と計画会議)の女性陣たちとトークをします。 10月24日(日)am11:00~ http://www.cap-kobe.com/club_q2/2010/10/02180348.html

移動

今年の3月、西麻布にあるスイッチ・パブリッシングhttp://www.switch-pub.co.jp/ 直営のカフェ&本屋Rainy Dayでの展示作業以来、久しぶりの東京だった。新幹線で東海道を東へ行く。近江を通り伊吹山が見える辺りは、私の好きな風景で、春の野花、夏の青い…

彼岸

彼岸とは煩悩を脱した悟りの境地だと書いていた。 うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟背(いろせ)とわが見む 大伯皇女(おおくのみこ)が弟である大津皇子の屍を葛城の二上山に移し葬るときに作った歌。大伯皇女は大和に帰るまで伊勢の斎宮につ…

「うみのえがお」by 伊勢田君

グラフィックデザイナー伊勢田雄介君の作品「うみのえがお」です。このポスターをみてうれしくなりました。ほっとして、美しいなって思いました。 http://www.ithinkobe.jp/kobe-code/ 伊勢田君は私の案内状や本のデザインをしてくれている人です。

今晩の甘いもの

この数日、母はみつ豆の話を熱く語っている。「あのみつ豆に入っている黒エンドウ豆がなかなか手に入らない。黒エンドウが入っている美味しいみつ豆が食べたいのに。青エンドウじゃあね〜っ」て。今晩は帯広のおばから送られてきた稲黍(いなきび)にミルク…

ことばのば

昨日はいつもの珈琲屋さんで遅めの朝食。坂を下ってしばらく行くと私の通ったいずみ幼稚園(神戸教会)が見えて来る。その横で今WAKKUNの展覧会が開かれている。タイトルは「絵と字と言葉」。ワックンの、太古の時代から続く命への感謝と未来へのメッセージ…

声を辿っている

彼女の本棚に知人大竹昭子さんが記した「須賀敦子のローマ」「須賀敦子のヴェネツィア」を見つけたのは数年前の夏の終わりだった。白山を愛しその麓に彼女が住み始めてから数年目の秋の収穫の始まりの頃である。私はその夏、鈍行列車で彼女をたずね、数日間…

本気

夏の一日。

まわる惑星

日が短くなってきた。六甲の北側ではもう稲穂が頭を垂れ始めているそうです。この星は赤道では時速1776kmの早さでまわり続けているらしい。ざっくりとした計算ですが、私が住んでいる神戸ではおおよそ時速1300km、秒速にすると360m以上。まわる星…

テン

バスを降りる。 雨が降るもうすぐ。そんな匂いが追いかけて来るようで、民家の壁ではこぶしほどの蜘蛛が慌ただしく姿を消して行った。と、雨。ポツリ、と額に落ちた。空を見上げる。この雨、どこから落ちて来たんだろう。あのテンからならと、公園の前でかん…

みみずの口笛

みみずが鳴くって教えてもらいました。どこで鳴くのかな。。口笛みたいに鳴くのかな。インドから帰って来て1年と3ヶ月半、携帯電話を持たない生活が続いています。駅なんかで私と待ち合わせをすると、みんな遅れないように来てくれます。そんな中でもまれ…

みにいってね

切ないほど甘くて酸っぱくて、苦くて、辛くて、あったかい。東野さんはオバケ。 彼が企画した展覧会。私もまだ行けていないですが、きっとかっこいいものです。ぜひみに行って下さい。小学生の私が描いた絵も展示させてもらっています。 こどもの絵展覧会「…

あつ!

暑いですね。 暑いのは嫌いじゃないけど、今年の夏は大変です。太陽の力が強い。夏前頃から太陽の光を受けた月の光もまぶしいほど強い。水浴びで体をしゃきんとさせて明日も元気で行きましょう〜。

「ガウディと未来」より

「ガウディと未来」外尾悦郎氏(サグラダファミリア贖罪聖堂(バルセロナ)彫刻家)2010年7月13日/京都嵯峨芸術大学にて・人は数で考えてきた。しかし数では解き明かせないものは必ずある。時計を調整する様に、時間がそうであるように、どこかで微…

non title

心がぽつねんとするとき、胸を撫でて温めてみるけど、大切な人が幸せでありますようにって願うと温かくなる。今晩もあなたが愛に包まれていますように。ぴーす!

竜宮

何にもしないでいようって砂に埋まってきました。ふかふかの砂の中で4時間。顔以外砂の中に入ると体が全部心臓になったみたいにドックンドックンってなる。波の音をききながら、うとうとしながら、島を眺めながら、ただじっとしていると心も体も開放感で満…

蝉のこと

蝉は蛹(さなぎ)の時期がないので、不完全変態の昆虫とされる。完全変態の場合、蛹の時期に幼虫時の体組織が溶けて成虫の組織に組み替えられるそうだから、神経組織も溶けているのでは?ということだ。ということは、蝉の不完全変態ということで土の中にい…

7日間の音楽家

シーシーシーシーシーシーシー クマゼミの輪唱は大所帯 ジー ジー ジー アブラゼミのコントラバスも登場 シシシシシシ.... ...... ヒグラシは涼やかに あら、少し遠くのクマゼミが加わって近くのシーシーと遠くのシーシーで重音になってきた。 どこかからツ…

仕事

私書箱1284は、使い終わった切手から得たものを絵にしたシリーズです。切手を手に乗せると浮かんでくる色や形を紙に描いていきました。この作業を3年位つづけています。私は最近「何を描いたらいいのやろ。私は何を描きたいのだろう。」と思います。で…