議事堂

久しぶりに図書館へ行った。幾冊かの目的があった。
須賀敦子さんとガウディの本は、ほどなく見つかった。ガウディに関する本は多くあるが、今回はガウディの覚え書きが綴られた「ガウディの言葉」という本を借りた。私をどきっとさせたのは、その横に置かれた「ル・コルビジェのインド」というもの。ル・コルビジェと言えばフランス人建築家だが、彼は23回もインドに渡り建築物を手がけたそうだ。その一つである議事堂が、とても素敵で心が弾んだ。色の配分が、大胆で、どうでも良い事を吹き飛ばしてくれそうだ。実際、ここでおこなわれるあれこれは、どうなのかは別にして、この建物、私は好きだ。
コルビジェは何を感じたのか。容赦のないあの強い光りを、熱風を。においとホコリと人の中で。

(インド ハイデラバード)