雨上がり

スタジオから家に帰る道、今晩は霧がかかりとても神秘的だった。路地に入ると視覚よりずっと聴覚や触覚、臭覚の方が敏感になっているようで、雨上がりの香りと冷えた風、車輪がまわる音が鮮明にひとときを支配しているようだった。こんな時間をとても愛おしく思う。
今日も月の傍には火星がある。「星たちのダンス」という本にこんなことが書いてあった。毎年誕生日の同じ時間に同じ位置から、火星のある場所を記録し、それを7年続けると正七芒星が描けるということだ。美しき数式の中に私たちも存在しているのだろう。
昨日、世田谷に住む知人から芦花公園駅近くのこぶしの花のつぼみがふくらんだと便りをいただいた。先週は以前住んでいた横浜大倉山の友人から梅便りが届いた。大倉山に居た頃は近くの梅林をよく散歩した。月影という名の少しみどりかかった白梅が好きだった。晴れた日は富士山がよく見えて毎回感動した。
今日は「インドでみてきたこと」の展示をしました。絵だけでなくサリーや葉書、画材、本も置いてみました。気持ちよく展示できました。