誕生日

月読神社に着くと、石段の上にいつもと変わらぬ静かな佇まいの本殿がみえた。石段を上がり門をくぐり、中に入ると、そこはもう山との境目で別世界だった。茅葺きの本殿の屋根には、昨日の雪がまだ残っていて、ひさしの下、ぽつぽつと解けたばかりの水滴が苔の上に小さな水模様をつくっていた。裏にある願掛け石に触れると、籠った冷気が一気に放たれ、手がしびれた。そうしていると、いつも不在の社務所に人が現れた。白いお守りを新しいものに交換していただいき、少し話をして去った。隣の松尾大社にお礼参りに行く。おみくじを引くと半凶だった。慎めということだった。母校京都嵯峨芸大に寄り、先生と学生さんたちと共に立命館小学校の図工教室へ。京都の山。子どもたち。学生さんたち。図工の時間のあと、ショートケーキにロウソクを立ててもらいました。ありがとう。