ベルベットの空へ

薄紫の空色のような紫陽花の花を一つ、髪にさして帰ってきた。ずいぶん白髪が増えた。ワルくない。紫陽花の花はとても柔らかくベルベットのよう。この紫陽花は辻に守り木のように顔を出している立派な桜の樹の下にあって、その桜の花も大きいけど、この紫陽花もぱっと気が満ちていて毎日触れることが楽しみのひとつ。そのひとかけらをいただいて帰ってきました。美しいものは出し惜しみやみかえりなど優先しない強くて優しい。花のように生きて死ねたら.....いいな。
今日は駅にこの夏の青春18切符のポスターが貼ってありました。すべてが青く染まる時、その線路は昼と夜を結んでいるようでした。