漂流者

多くの方の暖かい心に包まれ、旅の始まりを迎えようとしています。
作品を多くの方に買っていただき、資金ができました。お金だけではない、多くの尊い心に出会い続けた3週間です。本当に本当にありがとう。
コロールで展覧会をすると決まるまで、今回の旅を終えて帰ってくる自分の姿が想像できなくて、もしかしたら旅の中で死を迎えるのではないかと感じていました。今まで旅に出る時は、どうなってもいい、たとえ帰って来なくても、と思ってきましたが、今回は帰りたい場所があると思ってしまったからかもしれません。コロールで展覧会をして、まどかちゃんそして多くの方に支えられて、新しい多くの出会いがあって、その気持ちが少しずつ変わって行き、今は、帰って来てすることがあると思っています。自己完結でない、未来へと誰かへとつないで行くための旅のように思います。
旅を前にして滝に身を投げ出したような感覚で過ごしています。水の中で上も下もわからない、何かに捕まろうと手を伸ばしても何も掴むことができない、もがけばもがくほど溺れそうです。こういう時は力を抜いて逆らわず、ただ漂っていたいと思います。
今、大事な問題に直面している大切な時だと思います。今まで見て見ぬ振りをしてきた、あるいは直面を避けて来たことを、一人一人が問わなくてはいけないときだと思っています。この大切なときに日本を離れることになりますが、自分に与えられた環境の中で考えてみたいと思います。
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5月12日出発/9月2日帰国。その後以下の予定をしています。
9月19日(月・祝)トークなど一日イベント@CLUB Q2(神戸港) 
9月27日(火)〜10月2日(日)バックパックをほどいたような展覧会@ギャラリーコロール

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絵はどんな環境でも描きます。私の絵が必要な時や場所があるのなら、どこにでも行きますので、どうぞ声をかけて下さい。

私書箱1284」より