展覧会「絵から離れた冒険の先」の報告

9月2日に帰国してから、9月はインドでスペインで「何をしてきたか、何を思ったか、いま何を思っているか」の報告のトークイベントと、帰国後に描いた絵の発表を行いました。
シャンティニケトンでのある日、友人に誘われ畦道や小川を歩きました。どろどろの道なのでサンダルは履いていられません。それに裸足で歩くことがこんなに気持ちいいなんて。左手でお尻を拭くのと同じくらい、野生に戻ったよう。快感です。
ヤシの木の実が落ちて来ないようにと木の根を探るように傾斜を登りきると、その向こうには黄土色の小川がありました。まるで秘密の場所のように、鬱蒼と茂る緑の草に囲まれて、名も知れぬインドの花々が色を放ち、空気が揺らぎます。まるでタゴールの絵のように霊的で詩的なその風景を越えると、向こうには遠くまで広がる稲田。案山子のように風に身を任せて立ってみると、風の歌が聴こえるようでした。風はどこから来るのだろう。名もない道を人は行きます。
インドのベンガルの光景。ただ夕日の大きさに言葉を失ったり、チャイを片手に雨がやむのを待ったり、何処かから聴こえてくる笛の音に耳を傾けたり。いつか思い立ったらぜひ訪れてみてほしいです。

コロールさんのブログ
http://gallery-color.com/banana/20111014085852.html
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ベンガルの土(泥石)で描いた絵