あたりまえのいつもの風景

いつもの川辺に黄色い花の群生があった。
近づくと黄色のコスモス。
うれしくなった。

あたりまえの そこにある川の音と緑と黄色。
あたりまえのことを、大げさに話してしまう自分の野暮さに、
今日は嫌気がさして しょんぼりと歩いていたけど。

あたりまえのように電話をかけてくれる人がいて、
あたりまえのように笑って、ぱっと心に灯りがついた。

市場では、空豆
かますの一夜干しが美味しそうだった。

桜を見上げるとさくらんぼがちりりんと揺れていた。