移動>村に帰る>学校始まる

20/10/08
列車で33時間。地図では真西に移動のはずが列車はベンガル湾を南へと進む。日付が変わったころ北上し始めた。そして25時間が過ぎたころ、目的地に向けて西へと進み始めた。昨日の朝8時に列車に乗り、今日の夕方5時に目的地jalgaonに到着する。同じ車両に乗り合わせたピクニックの女子高生一人に話しかけられたことがきっかけで、のべ100人以上の女子高生に囲まれることになる。名前を日本語で書いてほしい、ということにいいよ、といったものだから、みんなノートを持って私の前に並びだした。家族や親戚の分までだから、目がまわるほどになってきた。途中で打ち切りすることにした。列車を降りると、のべ100人の女子校生が、窓から私の名前を叫んでバイバイと叫んでくれていた。
21/10/08
私の脇でネズミが寝ていた。列車疲れでぐっすり眠っていた私をこぶしほどの大きなネズミに起こされた。なんだか脇に何かがあたると、早朝飛び起きる。昨日合流した友達のベットに飛び乗って、何かいた!と話した後、そっと私のリュックを移動させると、予想を超えた大きさのネズミがいた。驚いた。噛まれなくてよかった。噛まれたなら狂犬病の注射を打ちにいかなくてはいけなかった。荷物をまとめアジャンタへと向かった。夜には信じがたい赤く太い尾の流れ星を見る。
22/10/08
昨日のアジャンタはすばらしかった。虎刈りにきた英国人がこの遺跡を見つけたらしいが、それまで人々に長い間発見されず、虎がそこを出入りしていたのかと想像すると、その光景は現実のものとは思いがたい。今晩もあのくらい洞窟の中に、美しい壁画があると思うと、静かな眠りが私を襲う。今日はそこから2時間移動したエローラ遺跡へ。アジャンタとは違って見晴らしよいところにあったことは以外だ。デカン高原の風から秋の訪れを感じた。
23/10/08
エローラから1時間ほど車で移動し、ピッタルコラ遺跡へ向かう。ここも石窟寺院だが、その規模はアジャンタ、エローラに比べると小さく、知る人それに比べると少ない。今にも虎が出てきそうな川の流れる谷間に、いくつかの石窟があり、だれも管理する人も駐在しておらず、美しい壁画が放置してある。それは風化しているが美しい天然色をとどめた壁画だ。まだここでは、夜には虎の住処になっているのではないか。
24/10/08
アウランガバードまで1時間、多分9人乗りの車で移動。多分17人乗っていた。渡印してはじめて下痢をする。今晩は夜行列車で移動。
25/10/08
ハイダラバードに着いた。列車の中の下痢は初めての体験だった。いつも隣で絵を描いているナエックが迎えに来てくれ、名物のチキンビリヤ二を食べに連れて行ってくれる。いつもの調子で豪快に食べれないのは残念だが、あまりのおいしさに目からうろこが落ちる。
26/10/08
ナエックの案内で街を見て回る。このあたりは突如として現れる岩が面白い。体調不良で少し朦朧としている。
27/10/08
ナエックの案内でテルグー大学、民芸村、、その後下痢でホテルへ戻る。夕方どうにか起き上がってイスラム街へ。インド人と間違われる。嘘はつかない。
28/10/08
列車で30時間、コルカタへ向かう。方位磁石と時刻表といっしょに。
29/10/08
夕方コルカタに着く。落ち着く。
30/10/08
シャンティ二ケトンに帰ってきた。少し冷える。もうみんな長袖を羽織っている。ここは美しい。一輪の花、揺れる木立。
31/10/08
体調を崩す。熱、吐き気、下痢。起きることができない。久美子さんに看病してもらい、ほんの少しだけ食べ物を口に運べた。飲まないことにしている抗生物質を飲むことにする。
01/11/08
おきれない。ずっと寝る。熱が下がり病院行きはなくなった。外食を想像するだけで気分が悪い。
02/11/08
久しぶりに家の外に出る。夕日が美しい。空は大きいな。早く早くと家路に着く。
03/11/08
体調徐々によくなる。久美子さんに感謝する。学校へ行くと鍵がかかっていてまだ入れない。木の下で少し休む。静かな静かな学校。
04/11/08
体調随分よくなる。でもまだ風邪気味。学校に行き作業を開始すると落ち着いた。体に鞭打ってCDプレーヤーを買いにいく。家に帰ってわくわくしながらONにすると、動かない。あ、、楽しみはお預け。インドだった。
夕食はパスタを食べれた。夜空には蛍。
05/11/08
もう木立も人も秋の装いだ。もうすぐ冬が来る。寮が開くのを待っていた久美子さんが帰っていった。久しぶりの一人の夜。でも一人ではない。いつも誰かとともにここにいる。闇の中の炎。
06/11/08
ブラジルから手紙が届く。大切な手紙。リオデジャネイロの風景。CDがまわる。
07/11/08
随分食欲が戻る。コパイ川までサイクリング。木が揺れる、訪れのように。木々のトンネルをぬけると、空が広がる。まるで大海に放り出されたようだった。夕日とやしの木の黒い影。西の空に金星。南には半月を少し膨らませた真白な月。
08/11/08
図書館でインディアンラインの模写を再開。家では本から模写。
09/11/08
外で定食を食べる。
10/11/08
模写作業。
11/11/08
ドゥルガー神の模写を仕上げにかかる。
12/11/08
友人を迎えにコルカタへ向かう。日本の友達が急に訪ねてくることになった。コルカタの夕日はいつも大きく感じる。息することが苦しいほどの埃のむこうに、落日がある。コルカタはかっこいい。
13/11/08
コルカタから帰る。日本の友人と話して、何かよくわからない感情を知る。なんでしょうか。
14/11/08
あすてあすて
15/11/08
警告を受けている。友人を駅で見送る。
16/11/08
シプーさん宅へ。お兄さん家族とご飯。みんなで京都に北村先生に電話。インド生まれで4歳になる春海ちゃん「わたしははるみです。わたしはよんさいです。まだこどもなんです」ナーガランド出身の友人から首飾りをもらう。