帰国

台風に乗って帰ってきました。
大きな出会いでした。旅の報告をします。お待ちしています。
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2011年5月12日 関空発ーバンコク経由ーインドコルカタ
「インド絵巻物師 東野健一氏を追う」
コルカタから列車で2時間半。詩人ラビンドラナート・タゴールが愛したシャンティ二ケトンは、のぞかな農村風景が続く大地の先にある。そこには、ベンガルの吟遊詩人バウルや絵巻物師ポトゥアが住み、独自の習わしや感覚を持つサンタル族の美しい集落が点在し、多くの学生達が木の下で学ぶ。
鳥の声で朝がきたことを知る。服を着替え、靴をはき、東野さんと散歩に出かける。二人で歩いていると、一人では気づかないことを分け合える。おじぎ草の花のそばをエリマキトカゲが駆けて行く、フン転がしが足を止める、猛暑の中に降って来る大きなヒョウ、停電の時間。。猛暑47度の中、何度東野さんの紙芝居は行われただろう。。その周りにどれだけの人が集まったか、数えきれない。
過酷な大地に生きる人は、必要なものを嗅ぎ分ける。大切な事は当たり前のように、さりげなくそこにあるもの。
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2011年6月19日 インドコルカタ発ームンバイ/ブリュッセル経由ー6月20日スペインバルセロナ
サグラダファミリア聖堂」
バルセロナに向かった目的は、ガウディの仕事を受け継がれている彫刻家外尾悦郎氏の元で学ぶためでした。しかし、私にそこで役に立つような技術はなく、何が出来るのかもがく日々でした。
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2011年7月5日 バルセロナートルデラへ移動
「石を彫る」
ある日バルセロナを離れ100キロ北上したトルデラという村に移り住むことになりました。トルデラにある外尾さんの石を彫る作業場で、何か手伝いながら自分にできることを見つようと思いました。毎日石を彫り、スペイン人のように休日を味わいました。
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2011年8月23日 スペインバルセロナ発ーブリュッセル/デリー経由ー8月24日インドコルカタ
「シャンティ二ケトン再び」
ガウディは何を見たのか、タゴールは何を見たのか。
村人の知恵はいつも私にとって新鮮です。未来にはいつも過去が含まれているし、過去にはいつも未来が含まれている。
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2011年9月1日 インドコルカタ発ーバンコク経由ー9月2日関空
バンコクから関空に向かう飛行機で、私は同じ年くらいのあるタイ人女性の横に座りました。
たわいもない話から、彼女が数日前に亡くなった主人の遺骨を持って日本に帰るところだと知りました。もう涙はでませんと彼女は泣いていました。朝日がさす直陸間際の機内で彼女の横顔は、目がくぼみ頬がこけ、誇り高いほど美しい姿でした。

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トークイベント「ベンガルからカタルニアへの旅」
聞き手には新井敏記さん(SWITCH発行人、coyote編集長 http://www.switch-pub.co.jp/)が来て下さいます。当日はスペインとインドの料理を用意してお待ちしています。

2011年9月19日(月/祝) @C.A.P. CLUB Q2(神戸)
開場 14:00〜
トークイベント 17:30〜19:30 イベント参加費1,000円(1ドリンク付)
詳しくは>>C.A.P.  078-222-1003迄 http://www.cap-kobe.com/club_q2/2011/08/13162208.html
もっと詳しくはこちら http://gallery-color.com/banana/20110810084715.html

主催:芸術と計画会議 ( C.A.P.)/企画;gallery COLOR, guest place LUCY/協力:HiTo Coffee Beans
*特別ゲストを予定していました東野健一さんですが手違いがあり来ていただけなくなりました。9月30日に展覧会の方でトークをします。

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高濱浩子 帰国展 「絵から離れた冒険の先」
2011年9月27日ー10月2日
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トークイベント
9月30日18時〜 ゲスト 東野健一さん(インド絵巻物師ポトゥア)インドでのこと。パフォーマンスあり(投げ銭よろしくお願いします)
10月1日18時〜 ゲスト 赤阪友昭さん(写真家)http://photo-sai.com/ 赤阪さんがスペインにある巡礼の道800キロを歩いた時の写真を映し、祈りやスペインの話をします。参加費1000円(1ドリンク付)

gallery COLOR ギャラリーコロール
650-0012 神戸市中央区北長狭通5-8-4 tel : 078-371-1371 http://gallery-color.com/