空のこちらとあちら

空はどうしてこんなに高いのだろう?
この指の先には何があるのだろう?
ときどき空に見上げて想像します。
銀河の向こうまでどこまでも遠くまで行ってみるんです。
そうしたら不思議と最後には寝っころがって空を見上げている自分にもどってきます。
こうしていることがたまらなく不思議になります。
わからないことばかりですね。きっとだから私たちは生きて行けるんでしょうね。

いま星野道夫さんの「旅をする木」を読み直しています。
何度も読んできた本です。
不思議なもので、心にとまることは違うものですね。
心というものは変わり続けていて、それはとても自然なことなんだとあらためて思いました。
星野さんのこの言葉、とても素敵だと思っています。

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人間の気持ちとは可笑しいものですね。とうしようもなく些細な日常に左右されている一方で、
風の感触や初夏の気配で、こんなに豊かになれるのですから。
人の心は深くて、そして不思議なほど浅いのだと思います。
きっと、その浅さで人は生きてゆけるのでしょう。
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