盛岡からの便り

盛岡の飯坂真紀さんから、真っ赤なリンゴのガムテープで封をされた小包が届いた。

飯坂さんは「ふるさと岩手の芸能とくらし「とりら」」を編集する画家さんで、岩手滞在制作中に出会い、私に岩手の民俗芸能の魅力を教えてくれた方です。
岩手の民俗芸能とくらしの深い魅力に感動し、その魅力を私の周りの方達にも伝えたいと願い、昨年「はなしの旅」の最終回ゲストとして飯坂さんをお招きしてから一年が経ちました。
彼女の言葉は、なんの演出もなく、まるで収穫したての野菜のように瑞々しくて栄養のある言葉でした。飯坂さんに神戸まで来ていただき話を伺えた事はとても貴重な大切な時間となりました。
多くの方が私と同じ様に岩手の芸能とくらしの豊かさに感動され、なかには今年に入り実際岩手の芸能を見る為に北上みちのく祭を目指して花巻空港に飛んで行った友人も登場しました。

盛岡には元気にしているかなと思える人達がいます。
滝沢の長内家、森と夜空と山道、岩手山盛岡市中央公民館の人達や庭ややまなしの木、舟越保武さんの彫塑、盛岡の町、、いわて絵本プロジェクト、ロシアンビスケット、クラムボン岩手山神社、鞍掛山、彩園子、宮沢賢治石川啄木北上川沿いの散歩、、
私の心の中を書き上げると次々に出てくるほど大事なところです。

私のスペインの師匠が以前教えて下さった事です。
「言葉」という言葉がある日本は素晴らしい。葉には様々な葉がある。栄養のある言葉を話そう。
と。

なんの演出もなく、まるで収穫したての野菜のように瑞々しい飯坂さんの言葉は、私の栄養となって、小さな大事な種となっていきました。出会いにありがとう。