路上で

今日、ブランカとギター弾きという映画を観ました
フィリピンのスラム街に生きる少女と盲目のギターリストが登場します

今日は友人との会食の予定でしたが、鳥取でのWSのことをまとめる前に、
頭を一度真っ白にしたくて、一人で何にも考えずぼおっとしたくて、
目の前に映画館に飛び入り、いま始まろうとしているこの作品を観ることになりました
なので、この作品がどんな作品なのかは知らずに

シェルターに入った様に赤いシートの席に着くと映画の予告編で、まだ落ち着かないうちにどこかの国のスラム街へと連れて行かれました
その街はフィリピンのストリートなのですが、
私の心にははじめてインドに渡ったときのカルカッタの街でのことが思い出され。。
何か、私の中のいつも蓋をしたままの湿った部分が掘り起こされ、風や光があたったような、、
怖くて、騒がしくて、狂いそうでした
これって私の傷だったのかもしれないと思いました


僕は君をもうこれ以上騙せない 僕は君をもっと騙すようにボスに言われている でももう僕は騙せない
君は明日の朝早く宿を出て列車で目的地に向って下さい

私がインドで最初に出会った少年の言葉です
今まで話したことは、ほとんど嘘だった 君からお金を取る為の
騙す?こんなきれいな眼をした子に?
この子はそうして生きているんだ、また明日も誰かを?と思った 夜が長かった
それが私の初めてのインドの夜だった