はじめての色々

22/08/2008
北村先生が来る。ここにくるきっかけとなったのは10数年前にらっこちゃんからインド土産に手渡されたタゴールの絵画の葉書だ。その後、いろんなことがここへとつながっていった。留学のきっかけは恩師との再会。あの日は数珠繋ぎのように事がつながれ、それを辿っていくと先生がいた。先生が様子を見に来てくれた。先生とともにサンタルの村へ行く。はだしや裸の子供たちがきらきらの笑顔で走っている。感謝。
23/08/2008
ペインティングスタジオの鍵を作る。鍵屋のおじさんが学校まで来てくれる。鍵屋の作業はかっこいい。まず、大きなわっかに鍵をいっぱいいっぱい通していて、その中から本体の鍵に似ているものを探す。そしてラインも引かず目安をつけ、刃と金槌で形作っていく。あとはやすりで調節する。何度も南京錠に鍵を通し調節する。できたよ、と渡され、こちらは確認する。うまく回らないと言うと、「ちょっとまってろ、学食に行ってくる」。帰ってくると南京錠が食用油まみれになっていた。「そら、これでどうだ。やってみろ」。つるつるどろどろの鍵を持って試す。「ティカチェ(オッケー)」というと満点笑顔。どこかに去っていった。鍵二つ作って30ルピー(100円くらい)。
24/08/2008
クリシュナの誕生日で祝日。ビシュババラティ大学には日本語学部もある。日本語を教えてほしいという学生は大勢いる。今日は友達になった日本語学部のタヒチとマニと一緒に森の中の村へ行く。タヒチのご両親は地理の先生で、妹の名前も島の名前。そのお父様が村に学校を作り、もうすぐ開校する。シャンティ二ケトンから車で30分ほど、バスも走っていない、赤土の道をずっと入っていったところ、学校ができる村へ連れて行ってもらう。日々、道すがら強いまなざしで見られるが、ここは特に視線が突き刺さる。笑うと、くすぐられたようにはにかんだ笑顔が返ってくる。ハローなんて交わそうものなら、もう大騒ぎだ。日々そのような感じだがここはそのスペシャル版。彼らの笑顔は花のように美しい。川の上にトンボが飛び回り、からぶき屋根に土壁の家が見える学校で彼らは読み書きを勉強するのかしら。その後タヒチのお母さんが作ったお弁当アルルーチ(ジャガイモをチャパティでくるみロールにしたもの)をいただく。
25/08/2008
スケッチをするのが楽しい。花や動物なんでも。植物はその土地を知る大きなきっかけになる。まさにその土地に根付いたものだからだ。動物はといえば、毎朝家の前で、牛、ヤギ、野生豚が食事をしている。今晩は停電が長く、べランダであっちゃんと寝転がった。蛍が無数の流れ星のように光の尾をつくった。