モンスーン停滞中

マンゴの季節が終わり、八百屋に梨が売られ始めた。大家さんが「冬はベジタリアンになるんだよ」という。どうしてかとたずねると、美味しい野菜がいっぱい取れるからだという。何日か前からカリフラワーが売られ始めた。インドに来る前は「毎日カレーってどうなの?」と思っていたけど、今では昼にはカレーを食べないと物足りなくなっている。学生のためにやってくる屋台のアンクルジーのところなら30円ほどで山盛りの米と3種類のカレーとその上にたまねぎときゅうり、漬物がついてお変わり自由だ。それにチャパティーをつけたら1枚3,5円。いつもたらふく食べる。終わったかと思った雨季はまだ続いているようで、食事の最中も容赦なく豪雨が降り注ぐ。近くの学食のような食堂で友達と食事をしてたところ、雷の音がし風が吹き始めた。これは雨の前兆で、もう10分しないうちに降り始める。その食堂は屋上にあり、最初はぬれながら食べているくらいだったが、そのうち横殴りになり、足元は浸水し始めた。それでも二人で目を細めながら食べていると、皿の中に雨の水溜りが出来、一向にやみそうにない。食堂の青年たちは大はしゃぎ。もうだめかと思い、やっと腰を上げたときには大きな水溜りの中だった。席を移動するにも、食べ物を口に運ぶ右手はカレーがたっぷりついた状態。いつも会う中国人留学生が手助けしてくれた。そこで思い出したのは13年前の阪神大震災で友人が教えてくれたことだった。地震直後の壁も崩れ外から丸見えになっている家で、インド人宅ではまずチャイを飲んでいたと。そのときは、信じられなかったが、今は驚くことはない。
このところ日記がすっかりご無沙汰になっています。今日も日記帳を持たずにインターネット屋にきたので書くことはできないですが、時折いただくコメントがとても嬉しく、また続きを書いてみようと思います。
もうすぐ学校はプジャバケーションでひと月の休みです。早い人はもう休みで帰省しました。私はまだシャンティニケトンで作業をするつもりですが、もうすぐ友達が訪ねてきてくれたり、私も旅に出れそうなので行ってきます。秋野不矩さんの本「バウルの歌」で知ったプリーという海沿いの町と、エローラアジャンタ遺跡、ハイダラバードにはテキスタイルの研究をしているあさこさんとでかけます。西ベンガルから出るのははじめてです。何が待っているのかと楽しみ。
ではまたかきます。