ボイッシャック月。

15/04/09
シュボボノボッショ! 新年あけましておめでとうございます。
朝からガラスの礼拝堂では礼拝が行われた。それに少し参加し、すぐスタジオに向かい絵を少し描いて、牧野先生宅にサリーを着せてもらいに行く。白いサリーを着て、アムログンジョ(マンゴの森)に向かう。この日は少し早いが5月9日タゴールの誕生日を祝う行事がある。学校が5月は休みに入るからだ。私は、タゴールが亡くなる3ヶ月前の誕生日にここで読んだ詩を、日本語で読ませてもらうことになった。夜には、サリーを着替え、ダンスの師匠が演出するシャマダンスドラマ(タゴール三大戯曲の一つ)を観に出かける。
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ふたたびやってきた祝いの日。
新しい誕生日の籠のように、たくさんの敬意が詩人の庭の木を生い茂らせる。
とじた部屋に私は今日とじこもっている。
今年はポラーシュの森への招待ははたせなかった。
私は春の調べをうたおうと思っている。
おとずれるはずの夢を見るように想う。
今日は誕生日である。
特別の日がたちまちにおとずれる。
不思議な時間とまざりあう。
花のかげにはかなしみはとどかない。
思い出。
森の奥の響きの中で記憶のいたみはひびかない。
残酷な喜びが誕生日の調べの笛をふく。
別れのかなしみを道ばたにおきざる。
Rabindranath Tagore (牧野セツ訳)
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16/04/09
最近は朝4時になると鳥がさえずり始める。鳥の甲高く、半音ずつあがって行く声は、昼寝の終わりを告げてくれる。このところ暑い。
17/04/09
ダンスで収穫の踊りを習い始める。夕暮れ、のぞみさん宅のテラスで宴会。ターリー(ヤシの酒)が水鉄砲のように吹き出してびしょぬれになる。淡々。
18/04/09
蓮の花がひらいた。大きくふちが薄紅色。ああきれいだな。今日は45度あったようで、熱風にあたった肌は痛く、床は温床、食器もあつい。外の南京錠は火傷しそうなほど熱されている。
19/04/09
のぞみさんが帰っていった。列車の最後尾はxマークでさようなら。
20/04/09
牧野先生一家と高山先生が帰っていった。昨日もシャンティ二ケタンは45度だったそうだ。夜は部屋の前で夕涼み。虫の声、風の声。そういえば熱風のせいか蚊が少ない。
21/04/09
この前から部屋の中に枯れ葉色のカエルがいる。ここが気に入っているのか?熱気味で早く床につく。午前集まで元気だったのに、疲れがたまっているところに暑さが?それとも食べ過ぎた?いや、風邪になる前に人の体はよく食べてエネルギーをチャージするそうだから、それかしら。何せ良く食べた。マンゴは暑さに良いときいて2つ食べた。そして、マンゴはうるし科だから食べ過ぎると痒くなることを知った。夕ご飯食べられず、薬を飲んで横になる。抗生物質を服用しなれていないから良く効く。あたりの植物は暑さのせいでうなだれているような姿。蓮のつぼみは日に日に膨らんでいる。
22/04/09
すっかり蟻の姿を見なくなった。引っ越しは終了かしら。残暑の前に引っ越したのかしら??
23/04/09
黄色い花。炎のような赤い花。
24/04/09
列車の音。虫の音。日本に帰ったら歯医者に行こうか。
25/04/09
SOUND
26/04/09
朝から気持ちいい。何かを告げるように風が吹いている。ただ繰り返し繰り返し楕円を描いている。
27/04/09
最終作品展示の準備はほぼ終わった。待つ。
28/04/09
最終作品展示が終わった。さあ次。夜、部屋にコウモリが入ってくる。
29/04/09
ニートのガイドでIllanbazarへテラコッタ寺院をみに出かける。朝6時半に集合。早朝のKalaBhavana(美術学部)でみんなを待つ。まずは我が弟アノップとリキシャーに揺られながら、何やらかんやら、ケララや日本のこと。それからバスに乗り換え30分。古きバザールの面影を少し残すIllanbazarのバスストップから荷台に乗っかり、5人でドナドナ。ひっそりと佇むヒンドゥー寺院があらわれた。博学のマニート南インド伝統絵画を専門とするアノップが、いろいろと教えてくれる。西ベンガル州ならでは、植民地時代の様子がモチーフに組み込まれいた。そこから市場へ。天然の青い顔料を発見。アノップはもうすぐセントラルオフィスの壁画に取りかかるのでそれに使ってみるようだ。久美子さんが買ってきてくれた日本の岩絵の具も使う予定でできあがりが楽しみ。みんなでボノロキ村に移動し、オーガニックジュースと定食を食べる!ここはやっぱり美味しい!精霊が宿る大樹に挨拶し、またね!その後シューリの警察に出かけ、外国人登録所の出国許可のサインをもらう。ここの担当のオフィサーは詩人。

30/04/09
かずさんに挨拶。暑い日。