興奮は肉を誘う

「やっぱり肉だね〜」って久しぶりに口走った。
昨日は久しぶりに大阪日本橋文楽を観に行きました。東京で初めてアルバイトをしたときの友人Kさんのパートナーが国立文楽劇場で働いている事もあって数年前から文楽を観に行き始めました。Kさんは右も左もわからぬ東京でできたはじめての友達で、私はこの夫婦のちゃきちゃき江戸っ子ぶりが大好きで時々無性に会いたくなるのです。そう思っていたら不思議と連絡が来る。
昨日の文楽は本当に楽しかった。初春公演の千秋楽だったが、縁起物「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」から始まると、翁の清め、そして三番叟が劇場の隅々まで福をまいて下さった。私は今は亡き人形遣い吉田玉男さんのファンでしたので、昨日の「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」では浮世又平に直弟子の吉田玉女さんが、相手役の女房おとくには玉男さんの相手役だった吉田簑助さんがつとめてらしたことは、一層味わい深いものに思えました。簑助さんと女房おとくの人形は、一魂が乗り移り一体となっているようでこの世の物とは思えぬ艶美なものでした。昨日は大夫が人間国宝竹本住太夫さんで、それはもう素敵で楽しかったです。文楽を観はじめた頃より今の方が楽しめています。
昨日は一緒に行った母もよほど楽しかったのか、4時間半の鑑賞の後、二人ともお腹がペッタンコで、何を食べる?モツ焼きでしょ、とすぐに決まり、二人で劇場近くのモツ焼き屋に直行。大阪みなみの夜と肉はやっぱりピッタリや!30分の移動は興奮を少し残したまま三宮に着きました。