シャンティ二ケトン

ベンガルの赤い土に再び出会ってから2週間がたちます。相変わらずインドは容赦なく人も気候も環境もすきあらば攻め入り込んできます。まるで昨日の続きのようにはじまった二年ぶりのベンガルでしたが、体は思っていたよりずっとジャパンになっていたようで、顔が別人のように腫れたりお腹が膨れ上がったりしましたが元気にしています。昨日は自転車を1時間ほど走らせ、おとぎ話の中に入り込んだような村に住むコキールのおじさんの家に遊びに行きました。コキールとはベンガルに住むイスラムの吟遊詩人です。このインドではかなり劣勢な立場にあると想像できます。奥さんが珍客のために料理を作ってくれているあいだ鳥の来訪があったり、おじさんの歌をきいたり一緒に歌ったり、刈り取りが終わったばかりの米畑をわたってくる風に感謝したり。火傷しそうなほどの暑い生姜紅茶をいただきながら、彼らの当たり前に時折おどろきながら過ごします。うっかり昨日は日本にいるときのように次の約束を入れていたのですが、なかなか料理は出てきません。友達の家に何時には行くからねと伝えたけど、そんなの関係ない様子で、もうお手上げです。ここはインドでした。