荒野を行く人

先日「はなしの旅」のことを神戸新聞で取り上げていただいた。
年に何度かは久しぶりに会う人から絵はまだ描いているの?とか展覧会したりするの?ときかれる。
そして「新聞にでも載ればいいのにね。そしたら人が来るでしょ」と続く。
新聞というのはそれだけ影響力があるのか?
それは私の場合、新聞に載ることがあっても、どうも反響が大いにあるとは言えないからだ。一般受けしないのか?と思うと何故か少しほっとする自分がいる。大勢の方に理解されるようになったら、そのときは私が死んでいることかもしれない。
そう言えば、友人が千利休の話をしてくれた。
利休は自分が死したあと、茶道が世の中に広まっていたなら、その時には茶の心も死んでいることだろうと話したという。
世に合わすことに気をとらわれず道を行きたい。

新聞に掲載された「はなしの旅」の反響は予想通りだ。
でもぜひ多くの方に雑誌復刊を決めた新井さんに会いに来てほしいと願っている。
新井さんは会社員としての編集者でなく会社を背負った代表でもある。電子メディアが主流になりつつある中で、雑誌を復刊させるというのは、大きなリスクを背負った道だと思う。雑誌をつくることはほんのわずかな灯をたよりに進むしかないはず。それでもその道を選ぶしかないんだと思う。
大事に綴りたい。

予約お待ちしています。

第四回「はなしの旅」
夢見た旅について語りたい
ゲスト_新井敏記/編集者(コヨーテ編集長)
7月28日(土)17時半〜
詳しくは
http://d.hatena.ne.jp/hiroko_aqua/20120613/1339590746