当たり前のこと

曲がり角のマンホール、銀行のデジタル時計7時13分、隣のバス停に立つ後輩の横顔、足下に散った木の実、松葉杖の彼女のブルーシルバーのアイメイク、隅に重なった雨に濡れた桜の落ち葉、薄葉色のお茶の匂いを味わう、ストーブの上に置かれたやかんのカタカタ、
あの燕は今頃どこにいるのだろうか?
猫の手のようなコブシの蕾、新聞の表紙のマンデラ大統領や福島原発東京都知事
のみこまれそうな紅色の太陽、水たまりにできる風の模様、
今頃、ゴアのレイモンドはどうしているのだろうか?
携帯電話の着信点滅、すみちゃん作の四葉のクローバー、ボールペンのインクが指につく、テッシュペーパーじゃあ、取れないな。
あ、虫みかけないな。
丈40センチはあるタンポポ、自転車の後ろで寒そうにしている子ども、お好み焼きのソースの香り。
心のパレットに色が増えていく。

今日思った当たり前のこと☆