旅の途上

お元気ですか?

今回の回顧展のことを書きます。

「回顧展をしてみれば?」というC.A.P.のシモダさんからの声がけに、一瞬戸惑いました。考えてみた事もなかったのと、どうしてそんな提案をしてくれるのか?わからなかったのです。
話をきき、考えてみて、これは大事なことかもしれない、整理する為にもやってみようと思いました。
でも、私には自分の仕事を編集する事はできません。そこでシモダさんと相談し、今回の編集を任せれる人を探す事になりました。
まず、信頼できる人。そして私の仕事を見て来てくれた人。
私は、私が雑貨屋をしていた時、当時高校生のお客さんだった徳本真弓ちゃん(編集者)しかいないと思い、すぐに彼女に会いに東京へ向いました。真弓ちゃんからのリクエストは「西洋雑貨屋ANNUIT」の9日間の復活でした。
私にとってANNUITの閉店は特別な事です。だからとても考えて、私の心は何を求めているのかな?とも問いかけたし、周りの方に迷惑がかからないかも考えました。考えた後、やってみようと思えたのは、まず閉店から15年遅くなったけれど、ありがとうを伝えたいと思ったからです。
そして、店の経営を一緒にしてきた母と姉に相談しました。やってみれば?と二人とも話してくれ、背中を押された気がしました。
先日15年ぶりに、生まれ育った家があった場所(アンニュイの場所)に立ち、真弓ちゃんに写真を撮ってもらいました。ちょうど桜柄のワンピースで。あとで写真を見ると小学生一日目に静かな朝の元町商店街で「行ってきます!」と言って撮ってもらった写真のように、にこっと笑っていて。びっくりしました。
こんなこと、もう二度とないと思っていましたが、時が私の心を楽にしてくれたのですね。
この展覧会は、今までのことを振り返るだけではなくなりました。

準備をはじめてから、人の心に触れて、気がつけば泣いていたりして、
歳?かしら?と笑ったりしています。

みなさん、ありがとう。
私のでこぼこ道、見て下さい。

この展覧会の発案者、C.A.P.のシモダさんが記事を書いて下さいました。
http://www.cap-kobe.com/club_q2/2014/06/17145741.html