済洲島より風の便りを受けて

韓国済州島から便りが届く。
島は秋の訪れで庭のススキが風にじっとしていられず踊っていると書いてあった。
島は風がきつい。島は冬が厳しい。
島は特有の文化と言葉がある。
島は春の訪れが待ち遠しい。
ススキの写真の右上には海から上がってきた海女の姿があった。
彼女も海女の学校に通っていた。踊り手。

その風はどこから吹くのだろう。

その風はどこに行くのだろう。

その風は何を揺らすのだろう。

私の思いに風は留まることなく、島で吹いている。